インフルエンザ流行と糖尿病の新薬 [ 2010/12/17 ]
インフルエンザ流行と糖尿病の新薬
季節性のインフルエンザが流行し始めています。新型インフルエンザでも話題になりましたが、腎臓、肺や心臓などに慢性の疾患のある方、免疫の低下している方、糖尿病の方が重症化しやすいとされています。糖尿病があっても治療を受けていない人、血糖管理の悪い人、合併症を持つ人は十分な注意を払わなければなりません。糖尿病があっても治療をまだ受けていない方は、早めに医療機関を受診され、治療を受けて下さい。最近、NHKの「ためしてガッテン」という番組で紹介されたらしく、『インクレチン関連薬』について多くの患者さんから質問されました。テレビの影響の大きさを改めて感じました。特にNHKの番組は、根拠のある内容が多く、多くの人が興味を持って見ているようです。当院でも、すでに30名以上の方に、『インクレチン関連薬』を投与し、全員ではありませんが効果を認めています。

ホームページをリニューアルしました 他 [ 2010/11/13 ]
ホームページをリニューアルしました
当院のホームページを新しくしました。院長が子供の頃から好きな色、セルリアンブルーを基調にし、写真は東京女子医大の写真部出身の佐藤先生からいただいたものを多く使用しました。

The New England Journal of Medicine
Correspondenceではありますが、当院からの論文が再び世界で最も権威のある医学雑誌The New England Journal of Medicineに掲載されました( http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1009688 )。今回はGoodpasture症候群の話です。

インフルエンザ流行
インフルエンザが流行し始めています。インフルエンザは、腎臓、肺や心臓などに慢性の疾患のある方、免疫の低下している方、糖尿病の方が重症化しやすいとされています。しかし、糖尿病を持っていることそのものがインフルエンザの病状を悪化させるわけではなく、血糖管理がきちんと行われている人は一般の人が新型インフルエンザにかかる場合と大きな差はありません。ただし、糖尿病があっても治療を受けていない人、血糖管理の悪い人、合併症を持つ人は十分な注意を払わなければなりません。糖尿病があっても治療をまだ受けていない方は、早めに医療機関を受診され、治療を受けて下さい。関節リウマチなどリウマチ性疾患のある方は、ステロイド、生物学的製剤など免疫力低下を来しうる薬剤を使用していることがあり、腎臓、肺や心臓などに慢性の疾患のある方、免疫の低下している方と同様に、可能な限り人混みを避け、外出時はマスクを着用し、手洗いうがいを慣行されることをお勧めします。

都立大塚病院初期研修医研修の紹介 他 [ 2010/10/26 ]
都立大塚病院初期研修医研修の紹介
都立大塚病院初期研修医の林先生が、11月30日(火)午後、当院に半日研修のために来られます。院長の外来に同席しますので、よろしくお願いいたします。

The New England Journal of Medicine
Correspondenceではありますが、当院からの論文が世界で最も権威のある医学雑誌The New England Journal of Medicineに掲載されました(http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1007642)。クリニックからのこの雑誌への論文掲載は、世界的にもあまり例が無く名誉なことと思います。世界に情報発信ができる、クリニックを目指しています。

インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンの接種が当院でも始まりました。今年は、昨年流行して世間を騒がせた、所謂、新型インフルエンザ(H1N1)に対するワクチンも含まれているワクチンです。A型H1N1(新型),A型H3N2(香港型)、B型に対する3株混合ワクチンで、万が一副反応が発生したときには「新型インフルエンザ予防接種による健康被害お救済等に関する特別措置法」に基づいて一定の給付を受けられるように、当院では国との契約をしています。インフルエンザにかからないためには、ワクチン接種だけでなく、インフルエンザ流行時には可能な限り人混みを避け、外出時はマスクを着用し、手洗いうがいを慣行されることをお勧めします。

医療に関する情報氾濫 [ 2010/09/27 ]
医療に関する情報氾濫
インターネットが普及し、どんな情報も簡単に手に入るようになり、とても便利になった反面で正確でない情報も多く、取捨選択する必要性を強く感じます。医学関連の学会も非常に多くなり、中には根拠に乏しく一般的ではない情報を発信する学会もあるようです。私が専門医を取っている、日本内科学会、日本リウマチ学会、日本アレルギー学会は、それぞれ内科学、リウマチ学、アレルギー学において日本で最も権威のある学会ですから、これらの学会が発信する医療情報は根拠があり、責任のある内容ばかりです。専門医は取っていないものの、私が所属する日本糖尿病学会、日本感染症学会、日本痛風・核酸代謝学会も、それぞれ糖尿病学、感染症学、痛風・核酸代謝学において日本で最も権威のある学会で、発信する医療情報も信用できます。医師であれば、ある学会がどんな学会であるかはだいたい分かりますが、一般の方には分からないと思います。従って、患者さんが自分の病気に関して情報を得たい場合には、主治医に病気に関する情報を聞くと同時に、信用できる情報源も聞く事が肝心です。以前、痛風治療薬に関する偏った報道のために治療を自己判断で中断してしまった痛風患者さんが、激しい痛風発作で受診されたという話を聞いた事があります。最近の報道のために、脂質異常症の患者さんが治療を中断してしまい、心筋梗塞や脳梗塞になってしまう頻度が高くなるということが起こるのではないかと危惧されます。コレステロールを下げすぎる事は、生体の機能に支障をきたす可能性はあると思いますが、年齢や病態に応じたより詳細な目標値が設定されても良いと個人的には考えます。

関節リウマチの新しい分類基準 他 [ 2010/08/23 ]
汗の臭いが気になる方に
今年は、猛暑日が続いておりますが、汗の臭いが気になる方に、皮膚科専門医お勧めのD−bar (ディーバー)を、当クリニックでも用意しました。効能・効果は、皮フ汗臭・制汗・わきが(腋臭)です。

関節リウマチ
関節リウマチの治療薬は、この10年でめざましく進歩しており、生物学的製剤を中心に現在も新しい治療薬の開発が進んでいます。以前は、関節の破壊が始まってから診断され、関節の機能障害(関節の動きや筋力が弱くなる事によって、日常の動作が障害される事)が良くなる事は期待できず、機能障害が進まないようにすることが目標でした。しかし、最近では、早期に診断し早期に充分に治療することによって機能障害の進行を抑えるのみではなく、機能を回復させる事を期待し治療するようになりました。それに伴い、関節リウマチの早期診断のために、アメリカ・ヨーロッパのリウマチ学会を中心に新しい分類基準(診断の目安になる基準と考えて良いと思います)が最近発表されました。専門的になりますが、関節病変(関節炎のある関節の数など)、血清学的因子(リウマトイド因子、抗CCP抗体)、滑膜炎持続期間(6週間未満か、6週間以上か)、炎症マーカー(CRPや赤沈)などの項目を点数化しています。この基準は、診断に役立ちますが、診断の絶対的な基準ではなく、基準を満たさなくても専門医の判断で診断可能とされています。

都立大塚病院初期研修医研修の紹介、日本リウマチ財団 他 [ 2010/07/12 ]
都立大塚病院初期研修医研修の紹介
都立大塚病院初期研修医の速水先生が、7月23日(金)午後、当院に半日研修のために来られます。院長の外来に同席しますので、よろしくお願いいたします。

日本リウマチ財団と日本リウマチ友の会
当院から歩いて30秒ほどのところにあるリウマチ財団は、リウマチ情報センターを運営し、リウマチ関連疾患に関する情報を提供されております。また、日本リウマチ友の会は、患者さん同士が交流できる会で、やはりリウマチ関連疾患に関する情報を提供されております。医療面だけでなく、生活面でもいろんな情報が得られ、大きなサポートになりますので、これらの情報をうまく利用されることが、リウマチ性疾患の療養に重要と思います。ちなみに当院院長は日本リウマチ財団の登録医、日本リウマチ友の会の特別会員です。

痛風
健康診断などで、尿酸が高いと指摘された方も多いことでしょう。高尿酸血症は、そのものは何も症状は起こしませんが、放っておくと痛風(通常1つの関節が赤く腫れて痛くなる)や腎障害を起こし、動脈硬化のリスクにもなります。 ビールの美味しい季節のためでしょうか、最近痛風発作で来院される方が多いように思います。専門家の間ではよく知られていますが、痛風発作時に尿酸値を下げる薬を飲むと発作がひどく長引きます。まずは、関節炎を抑える治療をし、発作が完全に治まってから内科的治療をします。尿酸値を下げる有効な薬物治療法は、すでに確立されていますので、専門医による治療を受けましょう。
当院では、痛風財団の痛風協力医療機関として、東京女子医大膠原病リウマチ痛風センター勤務で学んだ治療方針を守り、学会の治療ガイドラインに従った診療をしています。

都立大塚病院初期研修医研修の紹介、水虫(白癬菌症) 他 [ 2010/06/15 ]
都立大塚病院初期研修医研修の紹介
都立大塚病院初期研修医の安井先生が、6月28日(月)当院において一日臨床研修をされます。院長の外来に同席しますので、よろしくお願いいたします。

水虫(白癬菌症)
水虫は、白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる感染症で、足の趾の間や足の裏の皮膚がむけて、痒くなります。白癬菌は、ほかのカビと同様、高温多湿な場所が大好きで、これからの蒸し暑い梅雨時から夏場にかけて、活動が活発になります。多くは軟膏を根気よく使えば、良くなります。また、爪が白くもろくなる、爪水虫(爪白癬)は、通常塗り薬では効果不十分で、内服薬が必要になります。悪くなる前に早めに受診しましょう。また、糖尿病などの病気がある方は、重症化しやすく、足が広い範囲で化膿する可能性もありますので、水虫のある方は糖尿病などの内科の疾患がないかどうかも検査しましょう。

帯状疱疹
子供のころになった、水痘と同じウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が神経の付け根に残っていて、体力が落ちたときに水疱を伴う紅い発疹として現れる病気です。多くは、痛みを伴い、神経痛は発疹が消えてからも長く残ることがあります。痛みを伴う湿疹が典型的ですが、かゆみを伴うこともあり、普通の湿疹と間違えて、治療が遅れることもあります。原因の分からない湿疹が出たら早めに受診しましょう。また、この病気も、糖尿病などの免疫が低下する病気がある方は、起こりやすく重症化しやすいので、帯状疱疹になった人は、糖尿病などの内科の疾患がないかどうかも検査してもらいましょう。この原因ウイルスに対する治療は、早ければ早いほど有効で、後遺症も残しにくいので、早めの受診が肝心です。近々、帯状疱疹後の神経痛に有効な治療薬も使えるようになる予定です。

内科・リウマチ・アレルギー専門医による訪問診療
当院では、日本内科学会総合内科専門医、日本リウマチ学会専門医、日本アレルギー学会専門医による訪問診療をすでに行っております。ご希望の方は、ご相談ください。

高尿酸血症・痛風、糖尿病、免疫抑制剤 [ 2010/04/14 ]
高尿酸血症、痛風
高尿酸血症は、そのものは何も症状は起こしませんが、放っておくと痛風(通常1つの関節が赤く腫れて痛くなる)や腎障害を起こし、動脈硬化のリスクにもなります。内科的な治療が基本で、有効な薬物治療法がすでに確立されています。私自身、東京女子医大膠原病リウマチ痛風センター時代に、ビールなどのプリン体摂取と同時にプリン体を吸着する薬剤を投与することにより,血清尿酸値の急激な増加を抑制する可能性を示す研究をしたことがあります(痛風と核酸代謝 第29巻 第1号(平成17年))。もちろん、保険適応はありませんし、治療の基本は日頃から食事、運動、薬物療法で尿酸値を6mg/dl以下に下げておくことです。ちなみに当院は痛風財団の痛風協力医療機関になっています。

糖尿病
糖尿病は、インスリンの作用不足の結果、慢性の高血糖が起こり、全身の代謝異常を起こし、眼(網膜症)、腎臓(腎症)、神経(神経障害)など全身の臓器に合併症を引き起こす疾患です。特に、糖尿病性の腎臓障害は血液透析を受けなくてはならなくなるような慢性腎不全のもっとも大きな原因になります。糖尿病は、近年増加傾向が著しく「21世紀の国民病」と呼ばれています。血糖値をコントロールする薬は、インスリン注射以外にも、有効な内服薬があり、最近は低血糖の副作用が少ない治療薬も開発され、広く使われるようになっています。血液透析にならないように、早期発見、早期治療をすることが重要です。当院でも内科専門医を中心に積極的に早期発見、早期治療を行っています。また、合併症を早期に発見するためにも、眼科で網膜症を診てもらうことも必要です。

免疫抑制剤
膠原病や関節リウマチは、基本的に免疫調節機構の異常が原因で、免疫の過剰な状態が病気を形成していると考えられています。そのため、治療法として免疫抑制剤を用います。臓器移植の際に、拒絶反応を抑える目的で使われる免疫抑制剤も、現在では関節リウマチの治療に用いられます。当院でも、内科専門医、リウマチ専門医が肺のレントゲンや肝炎ウイルス感染の有無を確認し、感染症のリスクを最小限にしながら免疫抑制剤を使用して、すでに効果をあげています。

花粉症対策その2、関節リウマチの肺病変 [ 2010/03/18 ]
花粉症対策その2
今年も本格的な花粉症の時期を迎えました。繰り返しになりますが、花粉症対策は、早めに受診され、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが大切です。
内服薬と同時に、抗原にふれないように、マスクやゴーグルの着用も大切です。花粉症の際に使う目薬や点鼻薬の中にはステロイドが入っている物があります。ステロイドは強力な免疫反応抑制作用があり、使い方によってはとても有用な治療薬です。しかし、ステロイド点眼薬は、眼圧を高くしたり、角膜ヘルペスのリスクが高くなるなどの副作用もあります。ステロイド点鼻薬も鼻の感染症があるとき(鼻汁が黄色いとき)は、使用は避けるべきです。どちらも主治医と相談して上手に使いましょう。

関節リウマチの肺病変
関節リウマチというと関節だけの病気と思われがちですが、関節リウマチは全身の病気で、肺や心臓、腎臓などの臓器に障害を起こすことがあります。特に肺には、間質性肺炎や肺線維症を起こすことがあり、関節リウマチの治療薬の選択にも影響を及ぼす可能性があり、積極的な検索が必要です。少なくとも、胸部レントゲン写真は数年に一回は必要でしょう。特に、抗リウマチ薬(特にメトトレキサートや生物学的製剤)の使用前には必要不可欠です。ちなみに、当院の非常勤医師の小林医師は、東京女子医大膠原病リウマチ痛風センターで、関節リウマチの肺病変の臨床研究をしています。

花粉症対策2010、リウマチの生物製剤その3 [ 2010/01/27 ]
花粉症対策2010
今年は花粉の量は昨年よりも少ないと報道されていますが、東京地方は気温も高く、お天気が良いためか、先週くらいから花粉症の症状の方が受診されています。花粉の飛散時期は例年よりも早いのではないでしょうか。アレルギー反応は、抗原(アレルギーの原因)の量ではなく、抗原に遭遇する確率が高ければ発症しやすいです。飛散する花粉の量が多いと花粉に出会う確率が高くなりますので、花粉症の発症リスクが高くなりますが、抗原の量が少なくても、花粉に遭遇すれば症状がでます。
花粉症対策は、早めに受診され、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが大切です。 内服薬と同時に、抗原に暴露しないように、マスクやゴーグルの着用も大切です。

リウマチの生物製剤その3
関節リウマチの治療薬として、TNFというサイトカインを抑制する生物製剤を当院でも導入し、すでに複数の方が生物学的製剤で治療をされています。東京女子医大膠原病リウマチ痛風センターでの経験を生かし、感染症などの副作用発現に注意しながら施行していることもあり、現時点では大きな副作用も出ていません。今後も、IL-6というサイトカインを抑制する生物製剤や、炎症性細胞の細胞内情報伝達機構を抑制する薬など、関節リウマチの治療薬は選択肢が増えていきます。


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